岡山市立 操南中学校

「最初は何かの卵かと思った」
学校近くの四番川下流で見つけた丸い粒。大きさは3ミリ前後で、川のまわりの至る所にありました。
正体は被覆肥料のプラスチック殻。表面をプラスチック等の被膜でコーティングした被覆肥料は、農作業の軽減等につながるため水田等で広く使われています。しかし肥料成分が溶出した後のプラスチック殻が河川等に流出し、環境問題になっています。
操南中学校では2021年からSDGsの視点を取り入れた教育に力を入れていて、1年生約270人はプラスチック肥料殻の問題に取り組みました。
小さくて目立たないから気づかなかったけれど、実はたくさん流出していることを知った生徒たち。このことを多くの人に伝えようと、採集したプラスチック肥料殻を使ってモザイクアートを制作しました。1センチ四方に切った折り紙10万パーツも使って、縦2.8メートル、横4メートルの作品が完成!
「この展示物を活用して環境問題の情報発信ができれば」
地域の人たちも含め、みんなで環境学習を深めたいという生徒の思いが込められています。